人に聞く前にテメェで語れコノヤロー

V6が好きなオタク女子の日々。グルメ担。

Timelessの性格。

実は私は無駄に音楽大学を卒業したという肩書がある。

もちろん優秀な成績を収めていれば今頃芸事の世界で華々しくデビューして、松下奈緒さんにとって代わって私が24時間テレビのチャリティーパーソナリティをV6やHey!Say!JUMPと務めていたかもしれない()

 

無駄に音大なんぞ卒業したのだからソルフェージュもさぞできると勘違いしているし「絶対音感がある」と言うと決まって皆机をコンコンと叩き「この音は何の音でしょう」と質問する。

その質問は答えても皆正解が分かるのだろうか・・・。

まあ人よりは音楽を勉強してきたし(その代り普通の勉強はごにょごにょ)

V6の最新シングル「Timeless」を題材にほぼ卒論ぶりに曲を解説していこうと思う。

 

ところで、調性には性格があることを知っているだろうか。

ハ長調ト長調イ長調など誰もが聴いたことあると思う、○長調や○短調などの言葉。

あれは「この音楽はこの音階を使って作られた曲ですよー」という記なのだが、

それぞれの音階で作られた曲にはそれぞれの性格があるというものだ。

例えばハ長調(♯も♭もつかない音階)は「単純・素朴・安定感」などこの曲にはこういう雰囲気の音が出るよーという性格みたいなもの。

まあ血液型占いみたいなものなのだが・・・。

 

というわけで、「Timeless」シングル4曲を調性格の観点から見ていこうと思う。

Timeless

言わずもがな表題曲。最初からロ短調(h-moll)を思わせるようなコード進行で始まる。思わせるのだがこの曲はメロディからも分かるとおりニ長調(D-dur)の曲である。実際はニ長調のⅣ-ⅤーⅥmというコード進行なのだがこのⅥmの音がロ短調のルート和音の音になっていて終わっているように感じる。これを「偽終止(偽の終わりだから)」というのだが、短調は基本的に暗い・切ない感じになる(逆に言うと長調は明るい感じ)からこの偽終止によって切ない音に聞こえる。(そもそもマイナー音だし)

このⅣ-Ⅴ-Ⅵmの進行。実は日本のJ-POPでは非常に愛用されているコード進行である。詳しくは

セツナポジティブ系コード進行 4-5-3-6を使い倒そう! : Tokyo DTM Connection

↑のリンクにあるmp3は調も同じ音なのでこのままTimelessのサビが歌えちゃうね!

 

www.nextdesign-jp.com

などで解説してくれている。因みに前奏やサビの部分ではⅣ-Ⅴ-ⅢmーⅥmのそれこそ王道進行になっている。

このコード進行によってオーソドックスながらも切ない、日本人に受け入れられやすい曲調になっている。

ここで調の性格の話に戻るが、ニ長調は「光を放つ・歓喜・勇壮さ」。祝典音楽にも多用される調でまさに20周年のミレニアムナンバーに相応しい調と言える。そして切なさを含んだロ短調の性格は「憂愁・静かな期待・辛抱強い希望・メランコリック」が挙げられている。これまたミレニアムナンバーに相応しいんじゃないの!と感じている。

 

 

因みにCパート(というのか?2番サビ後のラスサビ前)には半終止っぽいのも見受けられる(「肩を~教えてくれた」の部分)これは属和音といってニ長調の基準の音、レから数えて5個上の音を基準とした長和音のことで、この長和音は基準の和音に戻りたくなる音に聞こえる。だから終わりきってないように聞こえるため半終止という名前がついている。

半終止の和音、属和音のⅤの和音はラード♯ーミの音でこれがイ長調(A-dur)の基準の和音になるため、イ長調の要素も含まれているように聞こえる。

イ長調の性格は「煌びやか・わずかな孤独・どこか攻撃性がある」とされている。この歌詞の部分でこの和音を選んだのは何か潜在的な意味があるのかないのか・・・。